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社外のセミナーや研修に参加するとき、スーツと私服で迷った経験はないですか?
社外研修といっても、適切な服装の判断が意外と難しいですよね。今回は、押さえておくべきポイントを研修の種類別にご紹介します。NGな服装と、おすすめコーディネートもご紹介します。ぜひ、研修参加前に参考にしてください。
研修別 服選びのポイント
服装指定があれば、それに従う
基本的には研修ごとに指定される服装に従えば問題ありません。研修の案内の中に、服装が指定されていることがしばしばあります。 服装の正解がわからない時は、スーツが一番の失敗回避策です。
服装自由の場合
服装の指定がなくても、プライベートと同じように好きな服を着るのは厳禁です。いわゆるオフィスカジュアルと言われる、シンプルなスタイルを心がけるのが一般的です。
新入社員研修はリクルートスーツがベター
新入社員として参加する場合は、原則リクルートスーツを着用します。ストライプやチェックなど、おしゃれな柄の入ったスーツは避けるのが賢明です。
男性なら、黒か濃紺、ダークグレーのスーツに白いワイシャツ、落ち着いた柄・色のネクタイをきっちりとしめましょう。靴は黒か濃茶、靴下は白ではなくスーツのズボンと合わせた色をチョイスします。
女性も同じく、黒か濃紺、ダークグレーのスーツに、落ち着いた色で襟付き・装飾がないトップスを合わせましょう。靴は低すぎず高すぎない、3~5㎝ヒールのパンプスがベター。アクセサリーやネイルは控えるのが好ましいです。
通常の社外研修の場合
社内での来客対応にも適した、シンプルで清潔感があり、相手に失礼のない服装をオフィスカジュアルと言います。このようなスタイルが、社外研修では一般的です。あくまで職場で仕事をするための服装ということを念頭に、派手過ぎず周りから浮かないことを意識しましょう。
男女別おすすめコーデ
男性
男性のオフィスカジュアルといっても、イメージが湧きづらいかもしれません。具体的なポイントを解説します。
・ジャケットは要る?
ジャケットを着たほうがよりフォーマル感があります。あったほうが何かと便利ですが、必須ではありません。汗をかきやすい夏場は特に、襟の付いたシャツやポロシャツだけの着用でもOKです。明るめのグレーやネイビーのジャケットは軽やかにまとまっておすすめです。テーラードや麻素材などの生地を選ぶとアクセントになります。研修の種類と参加者の層を見て、着用するかを判断して良いでしょう。
・トップスの選び方
基本的には襟付きのシャツを選ぶのが賢明です。夏場であればポロシャツがおすすめ。涼しく清潔感を演出できて好印象です。カラーは白や薄い水色など爽やかで明るい色を選ぶと、顔回りが明るく華やかになります。反対に、黒やネイビーといった濃い色のシャツはプライベート感が強くなってしまうので注意が必要です。
・パンツと靴の選び方
黒やベージュのチノパンがおすすめ。少し細身で光沢感がある生地を選ぶとバランスよく仕上がります。ただし、サテン素材やレザーの素材、デニムなどは避けたほうが無難です。革靴を履くなら、ジャケット着用ならレースアップ、ポロシャツならローファーが品よくまとまります。
女性
続いて、女性の場合です。
・ジャケットは必要?
必ず必要というわけではありませんが、ジャケットを着ることで、簡単にかっちりと決まります。テーラードジャケットやノーカラージャケットなど、好みに合わせて一着持っていると便利です。春先などの温かい季節は、カーディガンを羽織るスタイルでもOKです。ブラウスやシャツの上に落ち着いた色のカーディガンを羽織るだけで、ボトムスは何でも合わせやすくなります。
・トップスはブラウスが鉄板
トップスはブラウスかシャツが鉄板。白、ベージュ、ネイビーなどの落ち着いた色で、清潔感を感じるベーシックカラーを基調としてコーディネートしましょう。色物を取り入れたければ、パステルカラーのブルーやピンク、グリーンなどの淡い色がおすすめです。ブラウスなら上品な装いに仕上がります。とろみのあるシワになりにくい素材で、襟や裾が広がりすぎていないデザインがビジネス向きで使い勝手が良いです。
・基本のボトムス
ボトムスは黒、ネイビー、グレー、ベージュなどのベーシックカラーを合わせるようにしましょう。レースや無地のタイトスカート、無地のフレアスカートもおすすめ。ひざが隠れる丈がマストです。パンツ派なら、テーパードパンツが上品に見えておすすめです。スカート、パンツどちらの場合でも、ストッキング着用はマスト。必ず着用しましょう。
・ワンピースはグレー…
ひらひらとしたシフォン素材、フリルの多いもの、マキシ丈、ニットワンピース、花柄などの柄物はNGです。ワンピースはどうしても可愛らしく、プライベート感が強く出てしまいます。一枚でまとまって便利ですが、研修の場となるとあまりおすすめできません。できれば避けるのが吉です。どうしてもワンピースを着用したい場合は、ネイビーやブラウン、ベージュ、黒などのベーシックカラーで、襟のついた無地のものにしましょう。1枚で着るのではなく、ジャケットを羽織ってきっちりとまとめると良いです。
・足元はヒールが基本
足元は3~8㎝のヒールのパンプスが基本です。ぺたんこの靴が好みであれば、ポインテッドトゥシューズやバレエシューズなど、パンプスと似た形のものを選ぶと浮かずにまとめられます。ミュールやサンダル、スニーカーやブーツなどは、一気に足元でカジュアルダウンしてしまうため、研修の場には不向きです。
・アクセサリーはシンプルに
アクセサリー類はシンプルかつ華奢なもので、つけすぎはNGです。ネイルをする方は、肌に近いワンカラーに。凝ったデザインや、ストーンなどのパーツは乗せないほうが好ましいでしょう。
ご自身の服装が、適切かどうかを見極めるのが難しい場合は、先輩社員に意見を聞くのも一つの手です。経験者の意見を取り入れましょう。
男女共にNGな服装
・過度な露出
オフショルダーや深いVネックのトップス、ノースリーブ、肌が透けるほどのシアー素材は避けてください。身体のラインを拾いすぎるタイトな服もNGです。かといって反対に、ダボっとしたトップスやふわふわのチュールスカート、シフォンスカートもビジネスの場には不適切です。ボトムは特に丈に注意しましょう。膝上丈のスカートやショートパンツは一番避けたい恰好です。女性だけでなく、男性も過度な露出はNG。シャツのボタンを必要以上に開けすぎたり、下にインナーを着ずに肌が透けていたりすると、不快な印象を与えてしまいます。夏場の半ズボンも避けましょう。 肌を露出しすぎない服装を意識し、友達ではなくビジネスパートナーに見せる服であることを意識して選びましょう。
・派手な柄や色
パステルカラーで柔らかいカラーであればOKですが、赤や青などの原色に近いビビッドカラーは避けるのが賢明です。柄物も、動物や大柄の花、大柄のチェックといった、華やかな柄は避けたほうが良いです。個性を出しすぎず、主張しすぎないカラーやデザインを選ぶことが好印象のポイントです。
・大振りなアクセサリー
大振りなアクセサリーは素敵ですが、避けるのがベターです。アクセサリーを付けたい場合は、華奢でシンプルなものを付けると良いでしょう。
男女別 おすすめコーディネート
【男性】

淡い水色に黒のチノパンでラフだけどきちんとした印象に。麻素材のネイビージャケットを羽織れば、春先~夏まで使えるコーデになります。
【女性】

モカ色のボートネックニットにブラウンのチェック柄テーパードパンツを合わせて。ベージュのジャケットを羽織れば、一気に統一感のあるおしゃれな装いになります。
研修時の服装=身だしなみ=ビジネスマナー
研修に着ていく服装とは、すなわち身だしなみであり、ビジネスマナーのひとつです。私服OKであっても、好きな服装をして良いということではないと心得ておきましょう。研修とは、ビジネスの場であることを忘れてはいけません。学びの場を共にする相手に不快感を与えない、清潔感を第一に考えた服装が好印象のカギです。社会人として恥ずかしくない、最適な装いをしましょう。