システム開発の上流工程での問題点は、大きく二点あります。一点目は、ユーザーニーズを的確に引き出すことができず、曖昧なままプロジェクトを立ち上げてしまうことです。もう一点は、ニーズが確定してもそのニーズを正確に実装に繋げることができないことです。本研修では、2つの課題のうち、後者の解決を目指します。
学研グループ「トアス」の社員研修は、プロジェクトマネジメント研修 システム要件定義技法編も含め、業種ごとや目的に合わせてカリキュラムのカスタマイズも可能です。
以下では、そのカスタマイズ事例の一部を紹介しています。
後工程で発生してしまうロスタイムを防ぐため正確な要件定義を行う
一度の研修で終わらせずフォローアップを通じてスキルの定着を目指す
ユーザー要求定義とシステム要件定義の違いを理解した上で、システム要件定義のポイントを学び、構造化やモデル化の手法、文書化の方法などを学び、ユーザーニーズを正確に実装する手法の習得を目指します。研修の最後には総合演習を行い、発表まで行うことで、翌日からアウトプットしやすい研修となっています。
本研修では、業務分析・設計のための実践的システム要件定義技法を学ぶ、システム担当者・開発担当者を対象とした2日間研修になります。事前の情報収集の進め方や、現場へのヒアリングポイント、ニーズの文書化についての方法などを学び、ユーザーニーズを適切に捉える手法を習得します。
具体的には、以下の流れで設計に繋がるスキルの養成を図ることができます。
①要件定義に必要な各種の技法を、講義と演習を通じて学びます。DMM、DFDなど具体的なユーザーニーズを提示し、学習した内容に基づき要件定義を実践していきます。成果物は要件定義書であり、講師扮するユーザーと打合せを重ねて、グループ間でその成果を競い合います。
➁ケーススタディを用いてグループ演習を実施し、要件定義工程を疑似体験いただきます。その後、自身の業務やシステム関連の資料、システムへの要望についての記載資料を基にして、ヒアリングを通じて顧客の要求を引き出します。顧客の要求を構造化、整理することで、要求事項と実現施策を洗い出し、新業務フローを作成します。
③自身の業務やシステム関連の資料、業務要件定義の結果を基づき、スコープを定義します。併せてシステム化の業務フローや対象機能、非機能要件を定義します。
本研修を一度受講するだけで翌日からの業務全てが思うように進むわけではなく、実際の現場で瞬時に活かすには時間がかかる場合もあります。本研修で得た学びを活かすには、実際の業務の中で積極的にアウトプットを行うことで効果を発揮します。
失敗を恐れず、トライアンドエラーを繰り返し、日々フィードバックしながら過ごすことが学びの定着への近道と言えるでしょう。
また、個人のみではなくチームで一緒に受講することで効果が高まります。チーム全員が共通して意識をすることで、アウトプットの場面を共有することもできます。
普段の業務から学んだことを部署内・チーム内で共有し、要件定義の場面で発揮していくことで、ゴール目標の達成を目指しましょう。
本研修のねらいの確認と、グループワークがあるため全員の自己紹介を行います。前提となるねらいを全員が把握した上で開始することは重要です。
要求と要件の違いを学びます。要求から要件へ段階的に詳細化します。
構造化分析・設計について講義で学びます。要求分析から設計まで一貫した技法が適用できます。
構造化分析での要件定義技法としてDMM・DFD・業務フロー図について演習を通して学びます。
DFDから業務フローをどのように導くかを学びます。
演習課題の説明とユーザーニーズの提示をもとに、システム要件定義の演習を行います。
グループ毎に分かれて演習成果発表と検討会を行います。グループの代表が発表を行い、講師からのフィードバックを通じて学びを深めます。
2日間の振り返りとまとめを行います。
トアスでは顧客の課題に合わせて最適な
学びの場を構築します。日程・時間・
人数・実施方法といった研修実施内容はもちろんのこと、学びの定着にむけたフォローアップ施策もあわせてご提案いたします。
講師派遣に限らず、会場の手配、機材の手配(オンライン環境の構築)など研修準備に関する内容も承ります。また事務局業務についても対応可能ですので、研修の実施段階においても業務の効率化が図れます。
トアス講師ネットワークを活用し、ご要望に沿った専門性の高い講師のご提案が可能です。一度に多くの講師を揃えたい、複数のテーマで構成される一連の企画など、多くの講師へ依頼する必要がある場合でもトアスが一括してコーディネートいたします。