企業のグローバル展開に伴い、海外の現地スタッフとの協力関係を築きながらものづくりを進めていく必要性はますます高まっています。日本の従業員が海外の現場で、異文化の作業者に対して相手の状況・価値観に寄り添いながら正しい作業の仕方を指導していくためには何が求められるでしょうか。言語面での習得はもちろん重要ですが、相手の力量・作業レベルを見極め作業指導を行っていく必要があります。本研修ではTWI方式を採用し、作業指導の進め方を身につけていきます。
学研グループ「トアス」の社員研修は、海外スタッフに対する技能指導研修も含め、業種ごとや目的に合わせてカリキュラムのカスタマイズも可能です。
以下では、そのカスタマイズ事例の一部を紹介しています。
海外出張を控えた技能スタッフを対象に、英語を用いた技能指導法を確認
海外出張・現地指導の経験を生かした講義形式での知識の共有
海外スタッフに対するコミュニケーション法や指導法について、ロールプレイングを用いりながら、実際で現地で活用できるためのスキルを身につけます。日本と海外スタッフの文化背景の違いや、文化背景が異なるからこそ躓きやすい「指導」について、指導の際のポイントや注意する点を丁寧に学びます。結果として、組織の生産性向上を図る指導を行うことができるようにしていきます。
海外のスタッフに対する適切な指導を目的としたスキルを身につけます。よく海外スタッフに対する指導の際の課題として、コミュニケーションの壁や、文化背景から生じる「教育や訓練方法の違い」「業務に対する意識の違い」なども挙げられます。どうしても共に業務を遂行する中で、この部分に乖離が生じると、「思うように現場が動かない、組織としての生産性が向上しない」といった問題にも発展する可能性があります。そこで、本研修を通して、まずは異なる文化背景を持つことを理解したうえで、明確なコミュニケーションの取り方や指導のポイント、考え方や注意点などについて、ロールプレイングなどの実践的な演習を通しながら、実際に現場で活用できる力を身につけます。また、単に研修で学んだスキルや考え方をインプット、アウトプットするのみではなく、実際にこれまでの自身の指導法を細かく振り返ることで、改善点をより明確化しながら学ぶことができます。指導方法の部分に関しては単にコミュニケーションのスキルのみを向上するのではなく、手順書の作成スキルについても併せて学んでいきます。
本研修を受講して、すぐに学んだ指導スキルを発揮することは難しい場合があります。研修で学んだ知識やスキルを、実際の現場で繰り返し行うことで、自然とコミュニケーションを図りつつ指導ができるようになります。また、いくら知識を得たからといって、やはり海外スタッフへの指導について「難しい」と思う側面は多々ある場合もあります。そのようなときは、原点に戻り「そもそも文化背景が異なる」など、基礎を振り返ることで、効果的に指導スキルやコミュニケーションスキルを向上することができます。環境が異なる場で動くことは不安も大きいですが、失敗を恐れず一歩ずつ前に踏み出しながらアウトプットをしていきましょう。
本研修のねらいの確認と、グループワークになるので全員の自己紹介を行います。前提となるねらいを全員が把握した上で開始することは重要です。
これまでの自身の指導を丁寧に振り返ることで、良い面はさらに強化し、改善点は明確化していくことで、効果的に学びを身につけるための土台をつくります。
海外スタッフに合わせた指導法や、指導手順書を作成する際のポイントを講義を通して学びます。
講師は「見習い作業者役」を演じ、作業指導の進め方を実践的に身につけます。
グループディスカッションを通して、海外出身者とコミュニケーションを図るうえでのポイントや文化理解を行います。また、そのうえで指導する際の注意点についても併せて学びます。
グループディスカッションや異文化コミュニケーションを理解したうえで、再度ロールプレイング形式で見習い作業役の講師に対して指導の進め方を実践、身につけていきます。
トアスでは顧客の課題に合わせて最適な
学びの場を構築します。日程・時間・
人数・実施方法といった研修実施内容はもちろんのこと、学びの定着にむけたフォローアップ施策もあわせてご提案いたします。
講師派遣に限らず、会場の手配、機材の手配(オンライン環境の構築)など研修準備に関する内容も承ります。また事務局業務についても対応可能ですので、研修の実施段階においても業務の効率化が図れます。
トアス講師ネットワークを活用し、ご要望に沿った専門性の高い講師のご提案が可能です。一度に多くの講師を揃えたい、複数のテーマで構成される一連の企画など、多くの講師へ依頼する必要がある場合でもトアスが一括してコーディネートいたします。