ロジカルライティング研修の特徴

“自分の意図”どおりの伝達で相手の行動を促す文書作成術

自分とは異なる視座を持つ読み手への文書作成の場面において、実用的な対応力を身につけます。ビジネスライティングの目的は「正しく伝える」ことであり、書き手は、読み手の状況・意図・思考のパターン(コンテクスト)を的確に把握することが重要です。講義と演習を繰り返すことで実践的に習得します。

相手のニーズと要望・意図に応じた、的確に表現するためのライティングの基礎力を強化する

日々の業務において機会の大小はあるものの、文書作成は誰もが必要とされます。メールや報告書など毎日のように作成するビジネス文書ですが、苦手意識がある人も少なくありません。「何を言いたいのかわかりにくいと指摘される」「頑張って作成した文章だが、自分の意図が正確に伝わらない」「苦手意識が強く文書の作成に時間がかかる」など悩みの声は多く聞かれます。
本研修は、業務効率を最大化するロジカルコミュニケーションをベースにしており、学んだスキルを対人関係や組織の中で発揮できるようになることをゴールとしています。ビジネス文書を学ぶのではなく、相手の立場に立ったアウトプット(文書)を作成していくことが目的です。そのために、論理と心理の両輪を組み合わせ、コミュニケーションの構造からアプローチを行います。思い込みを排除する仕掛けを演習の中に組み込んでいるため、相手のコンテクストにあわせた相互理解を促すことができます。
  • 対象となる階層 新入社員・ 若手社員・ 中堅社員・ 管理職・ 次世代リーダー
  • 対応業種・業態 指定なし
  • 対応可能な会社規模指定なし
  • オンライン対応
  • 定員20名
  • 日程2日間

こんな企業様にオススメ

  • 論理的な構造で記載された文書作成を目指したい
  • 読み手の認識パターンに合わせて文書を起案できることを目指したい
  • 社員の文章力の低下に頭を悩ませている

ロジカルライティング研修を行うメリット

  1. 論理的思考に基づく効率的なビジネス文書の作成方法を学ぶことで、日常業務での文書作成の視座・個別技術が向上する
  2. 文書を通して、“こちらの意図通り”の伝達を行うことで、業務の正確性が向上する
  3. お客様や上司のニーズと要望、意図を正確に汲み取ることを目的としたコミュニケーション力の強化が出来る
ライティングスキルの向上に加えて、論理的思考を身につけることで社内・社外の連携も高めることができます。意図通りの伝達を行うことができ、認識の齟齬が無くなるだけでなく日常業務における「考えて伝える技術」が向上します。

ロジカルライティング研修のゴール目標

  • ビジネス文書の目的と、その目的を達成させるために必要とされる条件を 備えた文書の作成ができる
  • 文書の目的を達成させるために、効果のある論旨展開や表現を使えるようになる
  • 論理的思考の原則を再度認識することで、よりロジカルな文書の作成を行うことができる

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ロジカルライティング研修の事例

学研グループ「トアス」の社員研修は、ロジカルライティング研修も含め、業種ごとや目的に合わせてカリキュラムのカスタマイズも可能です。
以下では、そのカスタマイズ事例の一部を紹介しています。

後輩に対する指導者としての視点、視座を身につけさせたい

後輩が作成した文書に対して的確な指導ができるようになる

カスタマイズ事例

  • 演習
  • ディベート形式

特徴

  • 評価する立場の視点を得られる
  • 良い点、改善点を見つける意識の醸成
自身のライティングスキル向上だけでなく、後輩に対する指導者としての視点を身につける工夫を取り入れました。発表者に対して肯定派と否定派に分かれてディベートを行うことで、書き手の視点だけでなく評価する立場(後輩を指導する立場)の視点を得ることができました。

個人の書く力を強化したい

業務遂行力の向上が求められる若手社員一人ひとりのライティング力を向上させたい

カスタマイズ事例

  • 個人ワーク
  • メール文章作成

特徴

  • グループで学ぶ
  • 個人で作る
  • 相互フィードバック
演習はグループで取り組み他者の意見で気づきを得ながら視野を広げて学びを深めました。最後のケーススタディは2日間で学んだことをアウトプットする目的で個人演習に変更しました。さらに、普段の業務で多くの時間を割くメール作成の演習にカスタマイズしました。作成した文書は二人一組となり、お互いに添削をし合うことで、読み手がわかりやすい文書になっているか直接的なフィードバックを得ました。

ロジカルライティング研修とは

自分とは異なる視座を持つ読み手への文書作成の実践力向上を目指す研修です。ビジネスライティングの目的である「正しく伝える」を、読み手の状況・意図・思考のパターン(コンテクスト)を的確に把握することでわかりやすい文書作成を実現します。

ロジカルライティング研修の実際

本講座では、論理的コミュニケーション力、思考力の強化とライティングのための技術と意識の向上の2つの側面から書くスキルの強化を図ります。

ロジカルライティングの特徴はメッセージの明瞭性です。伝達すべきメッセージを明瞭に表現することが重要であり、自分にとって明瞭とは、読み手にとっても明瞭とは限らないことを再認識することから始めます。

では、どのように正しく伝えていけば良いのでしょうか?研修では次の3点を学んでいきます。

1.書き手(自分)と読み手のコンテクストの違い、また多様性を意識し共通化を図る

2.読み手のコンテクストに応じ、伝えるべき内容の粒度、順番などを決める

3.情報を論理的に整理してライティングを行う

コンテクストの部分を意識したライティング力とは、内容、粒度、重要度、構造、記述順を意識することです。これらの実践力を身につけるため、本研修では演習を中心に進めていきます。流れは大きく3つです。講義、ミニ演習、ケーススタディを繰り返します。講義で基礎知識をインプットした後ミニ演習で実際に手を動かし理解を促進します。ミニ演習を繰り返し実践した後、ケーススタディに取り組みます。

ケーススタディではミニ演習と講義の知見を活かし、正しく伝わる文書作成を目指します。

研修を受講すれば全てが解決するのか

2日間の研修を受講し、すべての文章を意図通りに作成できるという訳ではありません。学んだことを活かし、意図通りに伝わるか?相手にとって読みやすいか?ということを常に意識しながら繰り返し実践することでスキルとして定着するのです。

時には研修で使用したテキストを振り返り、自身が作成した文章を添削してみるのもいいでしょう。自分が書きやすい文書ではなく相手にとって伝わりやすく、行動が起こしやすい文書を目指し日々トレーニングを重ねましょう。

ロジカルライティング研修のフロー例

01

オリエンテーション

  • ビジネスにおけるコミュニケーション
  • ビジネスライティングの特徴

本講座のねらいを全員で確認します。ビジネスライティングの特徴である、メッセージの明瞭性の意味を考えます。

01

伝えるとは

  • わかりにくい指示
  • テーマ、要点が伝わらない
  • コンテキストの不一致

演習を中心に進めていきます。「分かりにくさ」の原因となる要素を例題から経験します。分かりにくさの原因となる要素を排除するために、情報の整理と表現の変更を行う演習を行います。コンテクストの違いを分析し、正しく伝えるための工夫を考えます。

01

因果関係が不明瞭

  • 文章が長い
  • 表現があいまい
  • 文書の訴求ポイント
  • 文章の整理ーブロック化・ラベル化、階層と粒度

演習を通してコンテクストの違いを意識せずに、曖昧な表現で情報を伝えることの結果を体験します。正しい内容ではあるが分かりにくい情報を提示し、整理してラベル化する演習を行います。

01

要点を確実に伝える

  • ケーススタディ1:課題提示→分析→ヒアリング→報告書作成
  • 明瞭な文脈
  • わかりやすい文章
  • ケーススタディ2:課題提示→分析→ヒアリング→報告書作成

演習と講義で学んだ内容を元に、正しく伝わる文書作成を行います。

01

ビジュアル表現と文字表現の的確な対応

  • 文法と用法
  • 推敲
  • ケーススタディ3:課題提示→分析→ヒアリング→報告書作成

演習と講義で学んだ内容を元に、正しく伝わる文書作成を行います。読み手に合わせたわかりやすい文書とは何か、を意識することが重要です。

受講者の声

  • 自分が最も参考になったのは、コンテクストの意識合わせです。お客様や社内の人と話をしていて、噛み合っていないなと思うシーンが時々あったのですが、それはコンテクストが合っていなかったためと理解できました。
  • 相手のコンテクストを意識すること・情報、意思、意図を意識して相手に伝えること・粒度を意識して階層化すること。この3点は特に、明日から実践したいと思います。
  • 日頃の業務を通じて、上司に報告する際や、後輩へ指示を出す際に非常に活用のできる内容だと感じました。日々文章を書く中で苦手に感じることが多いので、よくテキストを見返して勉強しようと思います。
  • 演習やケーススタディが複数盛り込まれており、座学だけでは身につかなかったであろう思考も会得できたと思います。「コンテクスト」という概念が新鮮で、今後の文章作成シーンで大きく役立ちそうと感じました。今後積極的に活かしていきたいです。

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トアスで社員研修を行うメリット

貴社に合った
学びの場の構築

トアスでは顧客の課題に合わせて最適な
学びの場を構築します。日程・時間・
人数・実施方法といった研修実施内容はもちろんのこと、学びの定着にむけたフォローアップ施策もあわせてご提案いたします。

柔軟なサポート体制

講師派遣に限らず、会場の手配、機材の手配(オンライン環境の構築)など研修準備に関する内容も承ります。また事務局業務についても対応可能ですので、研修の実施段階においても業務の効率化が図れます。

多様な講師を擁する
トアス講師ネットワーク

トアス講師ネットワークを活用し、ご要望に沿った専門性の高い講師のご提案が可能です。一度に多くの講師を揃えたい、複数のテーマで構成される一連の企画など、多くの講師へ依頼する必要がある場合でもトアスが一括してコーディネートいたします。

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